|
プログラミングに興味があって,高校生時代からやっていたので,大学は情報系と決めていました.情報理工学部のコース選択では,希望調査の前からホームページで研究内容を調べていて,「実世界情報コース」を選んだのは,一番実践的であり,社会に出てから役立つのではと考えたからです.元々,グループワークに興味があり,その意味でも,このコースが合っているかなと.
木村研を第1希望にしたのは,演習での研究室見学時に,身体的UIや対話デバイスを体験できたのがきっかけです.一番面白く感じました.
共同運営は分かっていました.だから,どちらも大きな違いはないと考え,木村研を第1志望,柴田研を第2志望にしたのです.その逆にしていた同級生もかなりいたと思います.
そんなに前ではなくて,3回生になってからですね.2回生までは,まだ進路決めには実感がなくて,3回生になって考え始め,研究室配属希望調査の前には,もう院進しようと決めていました.
1回生では,ストリートダンスサークルとノベルゲーム制作のサークルの両方に所属していました.ストリートダンスは,ジャンルの1つである「ブレイクダンス」に所属していました.1回生の学園祭では衣笠キャンパスのステージでダンスを披露したのが思い出です.でも,怪我をしてしまい,続けることができず,1回生だけで止めざるを得ませんでした.とても残念でした.
ゲーム制作は「アトラ(ATRA)」というサークルです.ノベルゲームというのは小説のようにストーリーがあるゲームで,プレーヤの選択で物語の展開や結末が変わります.20名くらいのサークルで,グループワークで作品を作るのですが,主に楽曲の制作を担当していました.こちらは,3回生の前期まで続けました.
学園祭のステージでのパフォーマンス.なるほど,これは怪我をしそう.
1回生の時は,生協の英語講座を受けていて,2回生からはその講座の講師をやっていました.講師といってもそんなに高給ではなく,普通のバイト程度です.
この英語講座の一環で,1回生の夏に1週間,語学研修としてオーストラリアのシドニーに行きました.これでオーストラリアがすっかり気に入りました.それで,1回生の春休みには,学部主催のIT研修に参加してブリスベンで5週間過ごし,2回生の春休みは,生協プログラムでメルボルンに10日間滞在しました.
さすが先輩と後輩,同じような体験をして来るものだと感心する.
(M2東森拓磨のページを参照のこと)
豪州第2の都会メルボルンはカラフルで魅力的な街
同じGr.3の東森先輩はオーストラリアとカナダを体験されたようですが,私はオーストラリア一筋で,3大都市を制覇した訳です(笑).
今後は,研究成果を発表しに,国際会議で海外に行きたいです.
「Master of Sculpture」というMR体験しながら彫刻をするチームのディレクタ役に手を挙げました.元のアイディアは同級生の林君の提案だったのですが,作品制作を統括するディレクタは院進者に限ると言うので,就職予定の彼はできなかったからです.グループワークに興味があったことは既に述べましたが,チームを率いる役も経験してみたかったのです.
全員協力的で,それほどの苦労はなかったですよ.開始時から,ディレクタの他にシナリオライタ,プログラマ,モデラと役割は分かれていたのですが,プログラマとモデラに関しては,もっと役割分担を細分化し,各自の責任範囲を明確にしました.トラブルというのも機材のちょっとした不具合ぐらいで,人間関係は円滑で,楽しく作業できていたと思います.お世話係の先輩達のアドバイスも適切で,とても有意義な経験だったと言えます.
2月初めにキックオフがあり,途中2度の中間報告があって,3月末に仮完成版を先生方に体験して頂きました.ここまでの完成度は70〜80%程度だったでしょうか.そこからGW前までにブラッシュアップして,完成版を披露する予定が,ご存知のように,4月7日に緊急事態宣言が出て,授業はストップで,学生は全面的に入構禁止になりました.GW開けに解除されたら再開し,1ヶ月遅れでの完成の計画を練り直したのですが,とうとう再開できずに終わってしまいました.何もかも中途半端で,とても残念でした.皆,同じ思いだったでしょう.
今年の3つのチームの内,「ミュージック班」のお世話係を担当しました.最初は,どうしていいか全く分からなかったようなので,ディレクタの心得などを指導しました.構想を具体的な計画に落とすことも一緒に考え,使用機材の使い方,中間報告の発表スライドの作り方なども教えました.
今年も1月8日に2度目の緊急事態宣言が出て,ジュベナイルが始まる2月も延長されていました.人数制限はありますが,もう全面入構禁止ではなかったので,週に1〜2回全員参加で進捗を点検し,それ以外の日はプログラム班,モデリング班でオンライン情報交換し,個々に進めていたようです.これだけコロナ渦が続くと,皆,もうこのスタイルに馴れてしまっているんじゃないですかね.
前半は,指導者も一緒に登校して,集中議論に参加していましたが,後半はメンバーが自発的に活動できるようになり,全く問題なかったです.4月30日の最終報告会は完成したデモ体験の人数が制限されただけで,予定通りにジュベナイル・プロジェクトを終了できたのは,羨ましかったですね.
ジュベナイル・プロジェクトでは,当研究室で開発された「先端伸縮型デバイスExtickTouch」というユニークな対話デバイスを使って,バーチャルな木彫りの熊を彫ることを目指していたのですが,そのまま希望通りExtickTouchを扱う研究Gr.3の「道具班」に配属されました.後で聞いた話ですが,自発的に手を挙げてディレクタ役をやった学生は,Gr.配属では最優先されるそうです.得しました(笑).
卒論では,従来のExtickTouchにブレーキ機構を導入して反力を強化し,力覚提示機能を改良するテーマに取り組みました.
ブレーキ機構を導入したExtickTouchの使用風景
このテーマは卒論で一区切りついたので,院生になってからは,自分で考えた新しいテーマに取り組んでいます.今度は道具を手に持たず,ワイヤーで指に接触感を与えるという方式です.まだ始めたばかりですが,楽しみにしていて下さい.
研究室は自分がやりたいと思ったテーマについて,とことん研究することができる場です.何かに熱心に挑戦したいという人は,研究室配属後,是非それに取り組んでみて下さい.設備,研究環境,先輩方など,あらゆる点で,私は本研究室を強く推奨します.