|
驚きました。若干の違いはあるものの,ここまで原作に忠実とは。キャスティングはピッタリだし,戸田奈津子さんの日本語字幕を翻訳者の松岡佑子さんが監修していて,用語も完璧です。
|
 |
タイトルは,なぜかアメリカ版だけ「Sorcerer's Stone(魔術師の石)」だそうですが,我々が見たのは無事原題通りの「Philosopher's
Stone(賢者の石)」の方でした。
|
 |
原作本自体が分厚いんですが,この映画の2時間半も子供が見るには長過ぎます。エピソードが繋がっているので,簡単には切れなかったのですね。
|
 |
小説の映画化独特の流れで,第1作目ゆえの説明調の長さですね。この1作だけで完結なら,もっと大胆にアレンジして面白く出来たと思いますね。でも,この超ベストセラーに対する読者のイメージを壊さずに映画化するには,これしかなかったんでしょう。
|
 |
文字でしか読んでなかったのに,素直に映像に溶け込めました。魔法魔術学校の外観も授業風景も想像通りで,ビジュアル面では合格点です。
|
 |
グロチェスター大聖堂を中心に撮影された実写映像に,数々の視覚効果が施されているようです。大道具,小道具の質感は素晴らしいのですが,背景のマット画とのライティングのミスマッチが何ケ所か気になりました。
|
 |
私は,クィディッチのシーンが少しチャチに感じました。遠くに飛んでいるのは,いかにも人形みたいだし,プレイフィールドの作りは安っぽいし,旗なども皆同じ形で揺れてました(笑)。見せ場だけに,もうちょっと丁寧な絵作りが欲しかったです。
|
 |
箒に乗った宙吊り演技のスタジオ内撮影,プレイフィールドはCG,背景に屋外の実写とマット画を使って多重合成したのでしょう。メインが宙吊りの実写で動きも激しいので,ここの合成は,マッチムーブもライティングも難しいんですよ。『スター・ウォーズ エピソード1』のポッド・レースを彷彿とさせますが,CGをしっかり作り込んであった分,あちらの方が上ですね。
|
 |
連作であることやファンの数からしても,この両シリーズは何かと比較されることでしょうね。
|
 |
舞台は違えど,登場人物設定は似てますよ。片やルーク・スカイウォーカー,新しいジェダイの騎士。こなたハリー・ポッター,魔法界の期待の星(笑)。
|
 |
男2人と女1人の組み合わせも似てますね。
|
 |
共に父親は悪の手にかかって殺されて…。まさか3作目になって,実はヴォルデモートがハリーの父親だった,ハーマイオニーは妹だった,なんてことはないでしょうね(笑)。
|
 |
ハハハ,それはないです。
|
 |
何はともあれ,こういう夢のある児童文学に世界中が熱狂し,映画の出来に一喜一憂するというのは喜ばしいですね。平和でいいです。
|
 |
少なくとも,テロ事件でテレビに釘付けよりは健全ですね。2作目は魔法の授業も一杯出てくるので,もっと楽しい作品になるでしょう。
|