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O
plus E誌 2012年1月号掲載 |
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(注:本映画時評の評点は,上から  , , , の順で,その中間に をつけています。) |
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B級SFパロディだが,見せ場たっぷりの佳作 |
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| 紙数不足で短評欄でしか語れないかと断念しかけたが,どうしても書いておきたいので,準メイン扱いとして,短い記事で紹介する。まさに題名どおり,宇宙人が主役で,UFOも登場するSFムービーである。またかと言うなかれ。この数年のUFO&エイリアン関連の映画の中で,最も楽しい作品であると保証しておこう。
物語は,SFオタクの英国人コンビが,コミックマーケットの集い「コミコン」に参加するためはるばる米国にやって来て,憧れの米国中西部UFO関連スポットを旅する途中に,何と本物のエイリアンと遭遇するという設定だ。ポールと名乗る陽気な宇宙人は,1947年に地球にやって来て以来,軍の秘密基地に監禁されていたが,ようやく脱出して来たのだという。彼を捕らえるため派遣された捜査官と応援部隊の手を逃れ,ポールを無事故郷へ帰すため,凸凹コンビの珍道中が始まる……。
監督は長編映画4作目となるグレッグ・モットーラだが,これが本邦初公開となる。主演は『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(07)で世界中の笑いを誘ったサイモン・ペッグとニック・フロストの名コンビで,本作ではイラストレーターとSF作家役で,とぼけた演技をいかんなく発揮している。このポール君が,いかにもいかにものエイリアン顔(写真1)であり,数々のSF映画へのオマージュ・シーンが鏤められているのも嬉しい。スティーヴン・スピルバーグ監督が声だけカメオ出演し,エイリアン退治の責任者が「あの大女優」(写真2)とくれば,もはや感涙ものである。ポールの声は,『グリーン・ホーネット』(11年2月号)で主演を務めたセス・ローゲンが演じている。
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写真1 ポール自身が選んだ典型的エイリアン・ルックス |
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写真2 SF映画史上,最も多くのエイリアンと戦ったのはこの人 |
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どうみてもB級のパロディ映画なのだが,これが実に良くできた佳作だ。恋あり,友情ありの映画のツボを心得た演出と言える。ポールはかぶりものでもパペットでもなく,間違いなくCG製である(写真3)。分量は少ないながらも,到来する宇宙船もそれを収容する母船もCG/VFXで描かれている。質は悪くないなと思ったら,VFX担当は今をときめくDouble Negativeだった。
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写真3 CG合成はごくシンプルで,嫌味がない。 (C) 2010 Universal STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) |
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