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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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主役の急死と強力な代役スター3名の登場が話題 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本作もある種のファンタジーだが,『かいじゅうたちのいるところ』とはかなり趣が異なる。監督は鬼才テリー・ギリアムで,代表作とされる『12モンキーズ』(95)や『ブラザーズ・グリム』(05年11月号)も決して分かりやすいハリウッド調の映画ではなかった。修正拒否,製作中止,米国未公開等,作品公開までに紆余曲折がある監督だが,本作でもとびきりの事件があった。 |
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写真1 この舞台だけで,監督のこだわりが分かる |
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何と幸運にも,ヒース・レジャーは現実世界の登場場面を撮り終えていた。そこで,ギリアム監督は,トニーが鏡の向こうの別世界に入った時,同伴者の希望の顔に変身するというアイディアを思いつく。なるほど,これなら3大人気俳優をそのままの顔で自在に登場させることができる。この妙案で脚本を書き直し,3人を1人ずつ登場させることができた(写真2)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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写真2 3人の強力な助っ人陣。順にジョニー・デップ,ジュード・ロウ,コリン・ファレル。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鏡の向こうは全くの別世界だから,何を描こうとやりたい放題だ。『ブラザーズ・グリム』では750シーンにCG/VFXを使ったギリアム監督であるから,本作の幻想世界もデジタル処理のオンパレードである(写真3)。お菓子や靴やクラゲが多数登場するかと思えば,大きなピラミッドや桃源郷や地獄絵図も登場する。VFX主担当はPeerless Camera Companyで,他にはLola Visual Effects,Eyetronics等数社も参加している。数は多いが,それほど感心するほどの出来映えではない。 米国での一般公開は年末だが,既にカンヌ国際映画祭で特別公開され,批評家筋の評判は上々である。これまでのギリアム作品に比べれば,ぐんとスケールアップし,導入部もすんなりと入って行ける。摩訶不思議を鏡の中に押し込めたので,現実世界側が分かりやすくなったとも言える。とはいうものの,細部へのこだわり,美意識の強さは相変わらずであり,決して万人受けする作品ではない。喩えて言うなら,装飾過多のホテルのレストランで,ご自慢の料理がこれでもかとばかりに出て来る感じだ。それが口に合うグルマンにはいいだろうが,淡泊な和食好みの日本人にはカロリーが高過ぎる。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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