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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ヒュー・ジャックマンの魅力が満開,素直に痛快 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
超能力で人間を守るミュータント集団「X-MEN」シリーズの映画化第4作目である。3作目の大団円の後もまだまだ続くと思わせるものだったが,きっちり3年間隔で続編を登場させてきた。4作目の原題は『X-Men Origins: Wolverine』で,予想通り流行の原点回帰路線でやってきた。これが素直に面白かった。 X-MENの中心的存在ウルヴァリンことローガン1人にスポットライトを当てた設定になっている。主演のヒュー・ジャックマンの多芸多才ぶりは,今年のアカデミー賞授賞式の司会役でいかんなく発揮され,観客や世界中の視聴者を魅了した。その彼の魅力を徹底的に見せようという作戦で,ここまで主演男優一枚看板の映画は最近では珍しい。 物語は彼と兄ビクターの少年時代から始まる。超能力者として目覚め,歳を取らない彼らは,南北戦争,第一次・第二次世界大戦,ベトナム戦争を傭兵として経験し,やがて米軍の特殊部隊に組み込まれて行く。その後,凶暴な兄と対決し,彼を倒すため人体改造手術を受け,ウルヴァリンとなる展開である。語り口は分かりやすく,前半から快調にぶっ飛ばす。乗りやすく,見せ場も多く,娯楽作品としては上々の出来である。 監督はギャヴィン・フッド。『ツォツィ』(05)でアカデミー賞外国語映画賞に輝いた南アフリカ出身の監督である。この監督とX-MENとは,ちょっと面白い組み合わせだ。助演陣は,兄ビクターにリーヴ・シュレイバー,特殊部隊を組織するストライカー大佐にダニー・ヒューストン,妻ケイラにリン・コリンズという布陣だが,いずれも地味な俳優たちである。後のX-MEN仲間となるミュータントでは,ガンビット,サイクロップス,エマ・フロストらを登場させている。 という風に,出演者からしてもウルヴァリン=ヒュー・ジャックマンの1人舞台で,途中からは西部劇を彷彿とさせる描き方になる。ミュータントのもつ種々の超能力はCG/VFX満載のはずなのだが,まるで生身の肉弾戦のような印象だ。これは,ウルヴァリンの武器が危機になると手から出てくる鉤爪だけのため,素手か小刀で戦っているかのような雰囲気を醸し出しているからだろう。以下,この映画の見どころである。 ■ これまでの作品では,他のミュータントの超能力が凄く,ウルヴァリンの鉤爪は地味だったが,この映画ではこの鉤爪が大活躍だ(写真1)。武器がシンプルなだけに,アクションが痛快だ。手から生えたり,鞘に収まるかのように縮む場面は勿論CGだろうが,その他の場面では金属製の爪をつけて演技している。その生え際や他と接触して飛ぶ火花をVFX処理しているようだ。 |
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■ 人体改造の手術場面では,回顧シーンや特殊効果も上手く織り交ぜている。手術設備や体内が改造されて行く描写も,なかなかいいビジュアルだ(写真2)。中盤のバイクでの逃走劇も大迫力で,『大脱走』(63)のスティーブ・マックィーンへのオマージュかと思わせる小気味いいチェイスである(写真3)。後半の盛り上げ方も少し古典で,それがこの映画の基本テイストのようだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ ガンビットが操るトランプの舞い,サイクロップスの目から発射される破壊光線,エマ・フロストの超硬皮膚等,CG/VFXのオンパレードのはずだが,そう印象は強くない。使い過ぎという感じもない。VFX担当は,Hydraulx, Soho VFX, Rising Sun PIctures, Digital Dimension, Luna Pictures 等の2流どころだ。作品ごとに担当社が変わるのが,本シリーズの特徴だ。 ■ 最後にX-MENの総帥プロフェッサーXを登場させ,通常のシリーズと繋げるやり口も上手い。多分このパトリック・スチュアートは,デジタル俳優だろう。既に前作でその顔型データをとってあったはずから,ここで再登場させるのは造作もないことだ。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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