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いかにもそれと分かるCG,SFXが満載 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いわゆるアメコミ(アメリカのコミック本)の映画化だが,『スーパーマン』『バットマン』に負けず劣らず人気シリーズになりそうな映画が登場した。『X-メン』は,1963年9月スタンリー・リー(作)とジャック・カービー(画)によって生み出され,創刊以来4億冊以上を売り上げてマーヴェル・コミックス史上最大のヒット作品となり,25カ国語に翻訳され,世界の75カ国で販売されているという。日本の劇画世代を自認する筆者もアメコミ事情には疎く,実物を読んだことはない。 アニメやゲームにもなっているらしい。アメリカ文化の一部といわれるだけあって潜在ファンも多く,北米で7月14日に公開されるや否や週末だけで54億ドルを稼ぎ出し,7月公開作品のオープニング歴代1位のメガヒットとなった。 監督は『ユージュアル・サスペクツ』(95)のブライアン・シンガー。まだ32歳で,玄人好みの成長株だ。製作・製作総指揮には,原作者のスタン・リー,マーヴェル・スタジオ社長でTVシリーズの製作責任者アヴィ・アラド等,何人もの名が並んでいる。『スーパーマン』『リーサル・ウェポン』シリーズの監督,リチャード・ドナーもここに名を連ねているのが興味深い。大物と大資本が参加して臨んだ関係者多数の話題作で,興行的成功が当然とされていたようだ。 突然変異で超能力を持った奇形種,ミュータントたちの物語である。人間社会で迫害されるミュータントの繁栄は人類の打倒の上にしかないと考えるマグニートー(イアン・マッケラン)は,テロ組織「ブラザーフッド」を率いる。一方,プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア教授(パトリック・スチュアート)は,人類との平和的共存を図り,若いミュータントの超能力を引き出す育成機関を設ける。この集団が「X-メン」である。絵に描いたような悪と善の対決図式で,誰が見ても分かりやすい。 この第1回映画化作品では,危機に遭うと超合金のの巨大な鉤爪が発生するウルヴァリンと,接触した相手の記憶や能力をコピーできる少女ローグが,ミュータントとしてのパワーに目覚め,X-メンに仲間入りするエピソードを中心に展開する. ローグ役は,11歳でアカデミー助演女優賞を受賞したアンナ・パキン。一方,狼男ウルヴァリン役は,『M:I-2』が遅れて出演できなくなったダグレイ・スコットに変わり,急遽オーストラリアのヒュー・ジャックマンのハリウッド・デビューとなった。彼は,若い頃のクリント・イーストウッドに似た風貌で,精悍な狼男役がよく似合っている。 他のミュータントたちは,X-メン側では,物体移動のテレコキネス・パワーをもつ美女ジーン・グレイ,目から破壊光線を発射するサイクロップス,嵐や雷を起こす白髪の美少女ストームらが登場する。一方のブラザーフッド側から,2mを超す巨漢豹男のサイバートウース,舌が3mに伸びるヒキガエルのトード,何にでも変身できるミスティークが対抗する。余程のマニアでないと,名前と顔と得意技をすぐには覚えられない。40年近く続いている原作に登場した多数のミュータントから,この映画向きに適宜選んだようだ。 これだけが活躍するだけでも大変だ。壁を通り抜けたり,鉄格子を曲げたり,人やクルマや銃が宙に浮くのは序の口で,白い嵐や稲妻,レーザ光や炎が絶え間なく画面内を走る。誰でもCG,SFXと分かるカットのオンパレードだ(写真)。舌がべろ〜んと伸びたり,身体が膨らんだ上に,水のように溶けてしまうのも,もちろんディジタル技術のなせる業だ。『マトリックス』の数倍はあろうかという分量である。この映画では,SFXに負け劣らず,メイクアップも大きな役割を占めている。 特殊効果担当は,デジタル・ドメインを中心に,シネサイト,マット・ワールド・デジタル等計7社。個人名の出ない追加作業もリズム&ヒューズなど4社が受けていたから,種類と分量の多さは推して知るべしである。少し代表的カットを紹介しようかと思ったが,絞りきれずに断念した。SFX映画時評担当者としては,上映中メモを取るのに疲れた作品である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スター・ウォーズの座を奪うか? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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