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ギャグセンスはいいが,最後までしっかり作れ! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
題名から容易に予想できるように,カンフーの達人である少年を主人公にした映画である。ただし,香港映画ではなく,れっきとした日本映画だ。冒頭と最後に中国ロケでの映像も出て来るが,大半は日本が舞台で,日本人俳優を中心に撮影されている。一昨年の夏以来,極力メイン欄で日本映画を1本は取り上げるよう心がけているのだが,1月号,2月号と連続でこれを達成できなかった。そこで,少々無理をして探してきたのが,先月号の『Sweet Rain 死神の精度』とこの作品である。 主人公の「カンフーくん」は,中国・少林寺にある武術学校に通う天才少年で,この学校に伝わる「南ピン拳」の免許皆伝を得るため,並みいる大人をなぎ倒し,後1人というところまでこぎ着ける。ところが「最後の敵」が日本にいることを知らされ,師匠の秘技で東京の下町まで吹き飛ばされてしまう。そこでは,中華料理屋「ニュー幸楽」に住み着き,可愛がられて暮らしながらも「最後の敵」を探す。そんなある日,日本の支配を企む集団「黒文部省」の魔の手が伸びてきて,カンフーくんは彼らの陰謀を阻止しせんと立ち上がり,ついに「最後の敵」が誰かを突き止める……。 とまぁ,この荒唐無稽で漫画的な話なら,てっきり少年漫画雑誌に原作があるのだろうと思ったのだが,これはオリジナル脚本だった。『笑う大天使(ミカエル)』(06)で監督デビューした小田一生自身の構想であるという。元は漫画家志望で,CGや特殊造型で腕を磨き,VFXスーパバイザーとして『舞妓Haaaan!!!』(07)を担当したというから,本作品のVFXも大いに期待した。 要となるのは,カンフーくんを演じる子役の選定だ。イメージは「ドラゴンボール」であり,中国で2000人をオーディションして,当時7歳の少年チャン・チュアンが選ばれた(写真1)。一方の「ニュー幸楽」の女主人で太極拳の達人は,泉ピン子が演じる。日本人の役なのだが,顔は中国人のオバチャンそのものだ(写真2)。いいね。 |
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脚本も演出も単純だが,楽しい映画で,この監督は洒落っ気があり,ギャグのセンスもいい。中華料理屋の店内でラーメンが飛ぶシーンなどは絶品だ。これなら最後まで相当に楽しめる作品だなと思ったら,後半ダレてしまった。中国ロケの部分で,エネルギーも予算も使い果たしてしまい,息切れしたのだろうか。CG/VFXは専門だけに,前半はうまく使っているように見えたが,ワンパターンで,これも面白くなかった(写真3)。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分から追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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