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同時期に再登場した続編は,陰陽師が一歩リード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
久々に2本をまとめ,比較しながら論じてみたい。共にシリーズ2作目で,色々な意味で共通項もあり,別の意味では対照的な2作品である。比べやすいよう,東宝本社で連続して試写のある日を選んで出かけた。 かたや,安部晴明という実在の人物がテーマの夢枕獏の人気連作小説「陰陽師」が原作で,岡野玲子のコミック化作品が話題を呼び,2年前に映画化された(2001年10月号)。主演の安部晴明を狂言師野村萬斎が演じ,はまり役と評判を呼んだ。本欄では,野村萬斎の演技は激賞したものの,多用されたVFXに関しては学芸会レベルと酷評して,多くの読者から賛同を得た。 こなた,代表的アドベンチャー・ゲームが原作で,巨乳,タラコ唇の人気キャラ「ララ・クロフト」をアンジェリーナ・ジョリーが演じた『トゥームレイダー』(2001年9月号)も映画化で人気が倍増した。本時評では,女インディ・ジョーンズと呼んで,世界を漫遊して冒険譚を語れるリッチさを紹介した。 VFX多用で映画化第1作の時期もほぼ同じ2作品が,2作目も同時期に登場した。『陰陽師II』には「天照大神」や「天の岩戸」が登場するかと思えば,一方の『トゥームレイダー2』でも「パンドラの箱」が物語の鍵を握るなど,共に伝説・神話の大ネタを使っている。 陰陽師チームは,滝田洋二郎監督以下スタッフ,主要キャストはほぼ同じで,安部晴明(野村萬斎)・源博雅(伊藤英明)・蜜虫(今井絵理子)のトリオは,ますます息が合って来た。野村萬斎の晴明は,さらに存在感と輝きを増して独自の境地に入って来たが,伊藤英明の博雅も負けじといい味を出している。年齢的にも原作とだいぶイメージが違うが,映画シリーズの中で独立した存在を築き上げたといえる。2人とも楽しんで演技しているように見える。撮る方も観る方も,いい意味での慣れと約束ごとが余裕を生んでいるのだろう。 敵役は,前作の道尊役が真田広之で,今回は幻角役に中井貴一だ。『壬生義士伝』の吉村寛一郎とはがらりと違った役どころで,いい演技を見せている。悪役も結構よく似合う。ヒロインの日美子役は深田恭子で,熱演しているが,蜜虫の今井絵理子と雰囲気が同じだ。もう少しイメージの違う存在感のある女優を使えなかったのかと惜しまれる。 特筆すべきは,女装した野村萬斎の妖艶さだろう。若い頃の尾上菊之助(現,菊五郎)に似ているから,女形が得意であっても不思議ではない。もっと観たい。これは今後も本シリーズの大きな武器になるだろう。 一方のトゥームレイダー側も,A・ジョリーのララの他に脇役2人も前作と同じだが,監督は『スピード』(94)『ツイスター』(96)のヤン・デ・ボンに交替している。競演陣は,ララの元恋人の海兵隊将校テリーにジェラルド・バトラー。あまり魅力的には見えず,ララとの呼吸もイマイチで,それがこの映画の後半のノリを悪くしている。テロリストの科学者にはシアラン・ハインズ。『トータル・フィアーズ』(02)のロシア大統領役も好演していたが,この俳優は悪人役の方がよく似合う。 アンジェリーナ・ジョリーのララ・クロフトは,本作では女インディ・ジョーンズというより,女007的な存在で,アフリカ・香港・上海・アフガニスタンと世界を巡って活躍する。前半は売り物のセクシーなショット(写真1)が健在でノリも良かったが,後半は少しダレてしまった。ロケもふんだんに使い,贅沢な作りなのだが,ストーリーもアクションも凡庸で,アンジェリー ナのララの活躍も冴えなかった。ハリウッドの水準作であるが,目新しさ,躍動感に乏しい。本人もあまり楽しんでいないように見える。この点は「陰陽師II」の野村萬斎の圧倒的存在感と大差がついてしまった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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COPYRIGHTc2003 BY PARAMOUNT PICTURES CORP. TOMB RAIDER AND LARA CROFT ARE TRADEMARKS OF CORE DESIGN LTD. THE CRADLE OF LIFE IS A TRADEMARK OF PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
映像的には見どころの多い『トゥームレイダー2』 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
撮影システム,視覚効果という観点からは,日米間で予算の違いは如何ともしがたく,差は歴然としていた。『トゥームレイダー2』は映像的にはなかなか見どころがある。まず,冒頭のイタリアのサントリーニ島の美しさには息を飲む。このシーンはカメラワークも上手い。 VFXは,Motion Pictures Corp.,Frame Storeなど数社が担当しているが,出色なのは,ララとテリーの45mの崖からのダイブ・シーンだ。彼らのバンジー・ジャンプとスタントマンの演技を巧みにすり替えている。背景とは合成されているが,その落下シーンの背景となる地上シーンの長回しとスケールの大きさは称賛ものだ。ヤン・デ・ボンが撮影監督出身というだけのことはある。冒頭の岩が崩れて海中に没するシーンはダブル・ネガティブ社,クライマックスで登場する怪獣は,ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップが制作したが,いずれもそれだけのことはある。 |
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『陰陽師』の長寿シリーズ化を期待する | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前作で辛い点をつけた『陰陽師』の和製VFXは,続編でも技量的には相変わらずで,カラスや蝶など,いかにも特撮,いかにもCGというレベルだ。2次元的,部分的で,エイヤっという感じで始まるのは,ビデオ編集機のワイプ・パターンかDVEの感覚だ。CG担当者の多くが,CF制作に慣れ過ぎたせいだろうか。 それでも随分使い方がうまくなったと感じる。CGの使い場所が陰陽師の世界と馴染んで来たからだろう。平安京の俯瞰図やワイヤー・アクションは,『ムーラン・ルージュ』のパリ景観や『グリーンデスティニー』『HERO』のワイヤーにはかなうべくもないが,健闘してるなと感じさせる。内裏が爆発・崩壊し,地割れが起こるシーケンスは,こうして静止画で観るとアラが目立つが,映画の中ではなかなか効果的な使われ方だった。 |
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「陰陽師」は,邦画界期待シリーズとして是非成功して欲しい。この2作目で,長寿化する基本パターンを抽出できたと思う。悪役に演技派の男優を据え,「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」シリーズのように,旬の女優をマドンナとして育てて行けば,邦画界屈指のシリーズとして長寿化できるだろう。原作者の夢枕獏と主演の野村萬斎が健在である限り,いかようにも発展できる。 欲を言えば,日本のCG/VFXのレベルをもう少し向上させる基盤となって欲しい。それには,主担当のオムニバス・ジャパン社だけに頼らず,複数社に分散させ,競わせて,VFXスーパバイザやCGアーティストを育成して行ってもいいのではないか。本映画時評はそれを応援したい。 |
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