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『インセプション』  
『アイアンマン2』と視覚効果賞を争うだけに,DVD 1+BD 2の3枚組構成も充実度も拮抗している。
BD-Disc1の「フォーカス・ポイント」には14編のメリス・コーボルトの存在が目立つ。本編でも圧巻だった「パリのカフェ崩壊」と「虚無: 夢世界の深層をデザインする」で,SFXとVFXの併せ技の種明かしを楽しめる。「無限階段を建てる」「傾くバー」「回転する廊下」「無重力状態のシミュレーション」は,着想も制作も何と創造的かと感心する。「要塞爆破」にも恐れ入る。
BD-Disc 2の「夢と潜在意識 "最先端の研究より"」(約44分)は,文字通り,多数の博士による最新研究の解説だ。暇な時にゆっくり観よう。「コンセプトアート・ギャラリー」のイラストが絶品で惚れ惚れする。
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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』  
BD&DVDのセット。DVD専用は音声解説くらいで,特典映像はBDに集中している。未公開シーン,NG集等の定番以外で,当欄に関連したものは次の2点だけだった。「メイキング」(約28分半)は,可もなく不可もない出来だが,クライマックス・シーンは,綿密な計算の上に撮影されたことが読み取れる。「視覚効果の舞台裏」(6分余)が秀逸だ。多数のVFXシーンが紹介され,解説も適切で,中身が濃い。想像以上に実写パーツは少なく,CG のウエイトが大きいことが分かる。
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『魔法使いの弟子』 
同じくBD&DVDの2枚組だが,上記とは対照的だ。DVDにも22分のメイキングがあり,手頃な長さで良くできていた。アニメからの実写映画化の企画が楽しそうで,セット作りにも夢が感じられる。一方,BDには,10点近い特典映像がありながら,全体に散漫だ。「魔法の街ニューヨーク」「魔法と科学の関係」「リアルな魔法の作り方」等で,撮影風景や魔法シーンのメイキングが紹介されるが,炎の輪など実写が多かった。VFXのまともな解説は少なく,物足りなかった。
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『劇場版 怪談レストラン』
DVD1枚もの。予告編の他は,お子様向けの「メイキング」(約21分)があるだけ。撮影風景,グリーンバック,ワイヤー等も多少あるが,折角のVFXメイキングが全く収録されていないのは,残念至極だ。
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『バイオハザード IV アフターライフ』 
これもDVD&BDの2枚組。「メイキング・ドキュメンタリー集」には,7種の映像(全部で47.5分)があるが,DVDにはその内の2つだけだ。7編の中で,あえて観る価値があるのは,次の3つだけだった。「アンデッドの世界:3Dへの挑戦 」(7分半)は,3Dフュージョンカメラでの撮影の苦労,ノウハウ等を見せてくれる。「絶望の世界:終末のデザイン」(7分半)では,監督の美術センスの良さを感じた。LAの火災シーンや渋谷のスクランブル交差点での撮影など,見応えがあった。トロント大学での撮影は,半分がグリーンバックだが,背景のCG映像が見事だ。「世界観の再現:ゲームへのオマージュ 」(6分余)は,ゲームの場面やアングルを積極的に取り入れたというファンサービスで,ゲームとのタイアップというだけのことはある。
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