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『ワールド・オブ・ライズ』 
1枚もの。短評でしか取り上げなかったが,インビジブルVFXがかなり使われていた作品なので,それが特典映像で解説されていることを期待してDVDを買った。期待に反して,VFX解説は全くなかった。それでも本欄で取り上げるのは,特典映像の製作姿勢が真面目で好感がもてたからである。「監督リドリー・スコットの戦略」「撮影拠点モロッコ」「原作者の視点」はいずれも8分弱で,ロケ地の様子や撮影風景などが収録されている。
筆者にとって意義深かったのは,老匠リドリー・スコットの本番撮影姿勢だ。4台のマルチカメラ,8台の映像モニターを確保して撮影に臨み,その場でカット割りを頭の中で描いているという。いかにも職人気質だが,プレビズは利用しないのだろうか? CG/VFXの利用も多い監督だけに,VFXシーンはどのように企画し,撮影しているのか知りたかった次第だ。
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