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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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クリーチャーデザインも細部の絵作りも堪能できる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一体,日本では誰がこの映画を観るのだろう?
馴染のないアメコミの主人公,親しみのもてない赤鬼のような異形,ホラーかと思わせる名前では,若い女性の関心は引かない。これでは,TVで見聞きした映画しか行かないという意識の低い日本人観客にアピールするのは難しい。前作でもそう感じたが,第2作になっても知名度はそう上がっていない。いや,本作を貶めている訳ではない。むしろその逆で,これだけ良くできた作品が知られずに見逃されてしまうのは,とても残念だと思うからだ。クリーチャー大好きの映画ファンには,CG/VFXクリエータには,この映画をじっくり味わうことを勧める。映画美術を志す若者なら,必見の一作だ! |
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そのヌアラ王女の双子の兄であるベツムーラ王国のヌアダ王子は,人間に地上世界を制圧され,闇の世界に追いやられた王国を復活させるため,3つに分割された王冠を集め,黄金の戦士軍(ゴールデン・アーミー)を甦らせ,人間を抹殺する計画を立てていた。ヘルボーイたちは,地下世界に向かい,ヌアダの手下たちと闘う。やがて,戦闘は地上のNYの街に及び,覚醒したゴールデン・アーミーとの最終決戦の時を迎える……。 最近のアメコミ映画化作品は,能天気な英雄活躍譚ではなく,主人公の内面を描く重厚なドラマを志向している。本シリーズは前作から既にその路線であるが,本作はクリーチャーの造形やVFX利用も一段とスケールアップし,ダーク・ファンタジーとしての装飾にも磨きをかけている。特殊メイク出身でコミックに精通したデル・トロ監督の真骨頂だ。以下,その見どころである。 ■ VFX関連カットは,800から1,100に増えている。前作に引き続き,特殊メイク,着ぐるみ,アニマトロニクス,CGを併用してのフル稼働だが,品質管理にも長けている。特殊メイクとクリーチャー制作の主担当は,前作に引続きSpectral Motion社だが,VFX主担当は,Tippet StudioからDouble Negativeに変わっている。 ■ ヘルボーイのメイクに毎日3時間,エイブのメイクには5時間もかかるという。ヌアダ,ヌアラ兄妹の白塗りの顔はもう少し短いだろうが,手下のウィンク等のかぶりものの調整にも相当時間がかかりそうだ(写真2)。これは全部実物なのだろうか? 一部はCGで置き換え,モーションキャプチャ・データで表現しているように見えた。 |
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■ 一方,CG製のクリーチャーはデザインの自由度も高く,動きも縦横無尽だ(写真3)。登場のさせ方にも凝っている。黄金の戦士達は勿論CG製で,クライマックスのヘルボーイとの戦闘シーンの完成度も高かった。下半身がなく台車に乗っているゴブリン(写真4)や,死の天使(写真5)のデザインにも造形力の凄さを感じる。前者の下半身消し,後者の羽根で目玉が動く様にもデジタル技術が威力を発揮していることが読み取れる。 ■ 魔界の商業地帯である「トロールの市場」が壮観だ。その雑然とした光景や登場キャラは計算尽くである。『スター・ウォーズ』(77)のモス・アイズリーの酒場,『ハリー・ポッター』シリーズのダイアゴン横丁を,かなり意識して作られていると感じられる。各シーンは細部までかなり緻密に描かれている。BPRD内部の各部屋に何気なく登場する魔物たちの描写も楽しい。 |
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写真3 メイクやかぶりものに負けず,CG製クリーチャーたちも多士済々。デザインも動きも上出来だ。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分から入替・追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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