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■ MR-PreVizとは?

MR-PreVizとは,戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ)で推進中の研究プロジェクト「映画制作を支援する複合現実型可視化技術」の愛称であり, 現実と仮想を実時間で融合する複合現実感(MR)に基づく新しいPreViz(事前可視化)技術の略称でもあります. 映画やCMなどのプリプロダクション段階での利用を想定したMR-PreVizは,ハリウッドもまだ手にしていない日本独自の先端技術であり,映像クリエータの創造性を引き出す強力な支援ツールとなるものです.
今回のデモでは,実際にプロの映画撮影の現場でも利用されたMR-PreViz映像撮影システムに触れていただこうと考えています.この機会に是非,映画制作における最先端技術を体験ください.


■ デモ概要

実写映像にCGを実時間で合成することができる複合現実感技術を用いると,何もない模型の上にCGキャラクタが表示され,それを撮影することでカメラマンの体験が可能です. CGを合成するために必要なカメラ位置と姿勢は,特殊な機材は用いずに,映像内の特徴的な点の見え方により計算します. 体験者は,撮影後にお手本のカメラワークと比較した評価結果を得られるので,今までにないカメラワークの練習が可能です.


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■ 要素技術

現実世界の正しい位置にCGを表示する技術はMRの根幹技術であり最重要課題です. 現在,我々の研究グループでは画像処理技術を利用したランドマークデータベースを用いた手法を採用し,実時間でのカメラトラッキングを実現しています.この手法は「準備段階(オフライン処理)」と「撮影段階(オンライン処理)」の2つの段階に分かれています.
まず準備段階では,一度本番撮影と同じカメラワークで実写背景を撮影します.その撮影された映像中から検出される自然特徴点(景観中に存在する物体の角などの特徴的な点)を用いて,3次元位置を推定しランドマークとしてデータベースに登録します.
そして撮影段階では,データベースに登録されたランドマークと現在撮影している映像中の自然特徴点を対応付け,今のカメラの位置や角度を推定し任意の場所にCGを表示します.


Landmark Database



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