■ デモ概要
 Kaidanは,戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ)で推進中の研究プロジェクト「映画制作を支援する複合現実型可視化技術」(通称,MR-PreVizプロジェクト)の一環として開発した日本の伝統的な怪談の世界を体験できる作品です.和風セットに幽霊が出現し,体験者を恐怖させます.幽霊は空間内のあらゆる場所から出現し体験者を驚かします.体験する空間では,幽霊が発する音も聴取可能であり,体験者は視覚と聴覚で幽霊を見つけ出し,幽霊を刀で斬ります.
 さらに,MR-PreVizプロジェクトで研究されている再照明付与(Relighitng)を導入しました.これにより実時間でインタラクティブな空間内の照明効果の再構築が可能となり,より不気味な空間を作り出し,体験者を怪談の世界に没入させやすくします.
■ Kaidanで使用するデバイス
 KaidanではHMDと刀デバイス,開放型ヘッドホンを使用します.HMDには,目の位置にカメラとディスプレイが取り付けられており,装着することで目の前に広がるMR空間を眺めることができます.
 柄のみで構成されている刀デバイスには,位置姿勢を測る磁気センサと振動モータを取り付けています.これによってCGの刃が正しく重畳描画されると共に,幽霊を斬った際の衝撃を体験者に提示します.
 開放型ヘッドホンは現実空間で発生する実音とPCで生成した人工音を両方聴取でき,装着することで幽霊の位置を見つけることができます.  
©2009 立命館大学・MR-PreVizプロジェクト. All Rights Reserved.