Voice

○小林 晶(こばやし ひかり)さん
 【現在,修士2回生.凸版印刷に就職内定,群馬県立高崎女子高校出身】

◆小林さんへの特別インタビュアは,RM2Cの相談役 田村秀行先生[元メディア情報学科教授.現,総合科学技術研究機構(客員)教授]です.
 前半に昨年の取材分,後半に今年の追加分があります.

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[2020年5月取材分]

(田村)まず,なぜ柴田研に入ろうと決めたのかから聞かせて下さい

 私たちの学年までは旧4学科体制だったので,比べる研究室は参考にならないかも知れませんが…….候補を絞って,第1希望を山本研にしようか,柴田研にしようかと迷ったのですが,決め手となったのは,柴田研がグループワークを重視する研究室と聞いたからです.山本研は徹底して個人プレイの研究室で,学生は1人ずつ個別に先生の指導を受けるそうです.それに対して,柴田研は木村研と併せた合同運営の中で,4つの研究グループに分かれていて,各グループの中で常に先輩から指導を受けたり,同級生同士が助けあったりと,縦糸も横糸もうまく絡み合って運営されていると聞きました.

小林さん

 山本研の先輩からも,グループワークやチームプレイを大事にする環境で育った方が,社会人になってから役に立つと聞いたので,徐々に柴田研に傾きました.研究室説明会でもグループワークを強調しておられたので,第1志望はここしかないと決めました.
 木村研と一体で,「Girls Lunch」のコーナーがあったのも,プラス要因でした.

(田村) そんな個人プレイの研究室もあるのですね.私には驚きですが,各先生の指導の仕方の違いだから,それが合う学生もいるんじゃないですか.我々は,かつて旧田村研と柴田研が共同運営を始めた時から今のスタイルだし,木村研に代わってからもグループワーク重視路線は同じです.実際,研究室生活では,教員と接する時間よりも,先輩や同級生と過ごす時間が圧倒的に多いのです.3回生後期の「卒業研究1」から卒論発表に至るまで,殆どお世話係の先輩達が面倒をみていたでしょう?

 その通りでした.他の研究室に行った同級生に聞くと,研究指導体制や先輩と後輩の関係は,研究室によって随分違うみたいです.

(田村) だから,3回生配属での研究室選びには,時間をかけて全研究室を回り,自分に合った研究室を選ぶべきなのです.もっとも,今年は物理的にそう出来ないので,Webをじっくり読んだり,電子懇談会に参加することになりますね.先輩から指導を受けているのは学部生の内だけで,大学院進学後は一転して後輩を指導する側に回るのですよ.

 全くその通りでした.そうお聞きしていたので,しっかり,お世話して頂きました(笑).それで,随分,成長できたと思います.

(田村)小林さんは,大学院進学はいつ頃決めたのですか?

 大学に入る前,決めていました.父親が製薬会社の研究職なので,理系に入る以上は,大学院まで行くべきだと言われていました.柴田先生の「モバイルコンピューティング」の授業の中で,田村先生が特別講義された回でも,大学院進学すべきだと力説しておられましたよね.「学部で就職は,中退同然だ.落ちこぼれだ」と(笑).私たちの学年は,あの刺激的な熱弁を聞いたことで,院進を考えていた学生が柴田研に沢山集まったのかも知れません.

(田村)そーか,やっぱり効果があったのか(笑).でも,柴田研だけを宣伝したのではなく,どこであっても院進をと勧めたのですけどね.
 ところで,小林さんが,ジュベナイル・プロジェクトのディレクターに立候補したのは,やはりチームプレイが得意で,リーダーシップに自信が有ったからですか?

 全く逆で.私はグループワークが苦手だったので,自分を鍛えようと柴田研を選んだのです.失敗しても許される学生時代の内に挑戦しておこうと.ディレクター役にも手を上げました.
 でも,ディレクター役は思ったよりも責任重大で,リーダーは人を活かす能力も忍耐力も必要だと感じました.誰が何を得意としているのか,どこでそれを活かせるのかを見極める力が要りますね.全く初対面の人たちと一緒に3ヶ月も過ごすのは初めての体験で,1ヶ月経った頃が一番きつかったです.色々考え過ぎて,頭がパンクしそうになったり…….

(田村)相当責任感が強いのですね.年長で経験豊かな会社の管理職ではなく,同じ学年の中でのリーダーですから,スポーツチームの主将か,クラスの学級委員程度の責任感で良かったのですよ.学生の内からそこまでの管理能力を発揮したのなら,将来,きっと立派な女性管理職になりますよ.
 貴女のチームのテーマはMR版の「ピタゴラスイッチ」でしたね.色々な部材を買い込んで,一番活気のあるチームに見えました.

 作品名は「Pitagora MR」です.冬休みの宿題だった原案は石田君の提案が採択されましたが,何をリアルで,何をバーチャルにするのかのアイディア出し,シナリオ検討は全員で集まって一から考えました.ああでもない,こうでもないと議論しているのが楽しかったです.
 リアルとバーチャルの切り替え部分をどう実現するかが一番の要で,それは試行錯誤の繰り返しでした.センサに関する知識は松木君が一番あったので,彼から何を買ってくれと注文が来ました.でも,超音波センサのつもりが,圧力センサの方が良いとなったり,アクチュエータの選択に関しても色々な選択肢があって,木村先生に何度も買い物のおねだりをすることになりました.CGで描くバーチャル部分の演出にも凝りました.モデリングチームがかなり頑張ってくれたと思います.
 このMRアトラクションは,セットアップに時間がかかるので,あまり何度もお見せできないのですが,3回生の皆さんには,是非体験して行ってもらいたいです.

制作風景
PitagoraMR

Pitagora MRの制作風景と完成作品の外観

(田村)壮大な学芸会でしたね(笑).話題を変えましょうか.小林さんの趣味・特技は何ですか?

 趣味はひたすら漫画を読むことで,特技は漫画の早読みです(笑).週に最低3冊は買うので,下宿では段ボールに詰め込んでいますが,実家には高校時代までのコレクションを全部保管しています.お母さんからは,いつもいい加減にしなさいと𠮟られています.

(田村)当研究室は,映画好きやゲーム好きが多かったのですが,漫画好きも増えてきましたね.今年の春卒業した真鍋君も相当なマニアで,大学生になってからM2の春までに,2,000冊は買っていたそうですよ.小林さんは,どんなジャンルの,どの作家が好きなのですか?

 2年先輩で,約5年間だから,年に400冊ペースですか.それは負けているかも(笑).中学生の頃から集め始めて,途中で3,000冊はあったので,累積ではどうでしょう? 私ほどのコレクターはいないと思っていたのですが,いい勝負かもしれません.
 でも読むジャンルは,私の方が広いと思います.真鍋先輩はほぼ青年系コミックばかりですが,私は少年系,少女系,青年系と幅広く読んでいます.
 特に好きな作家がいて,それを追いかけるという訳ではなく,ネットでお試し版を読んで,絵柄で選んでいます.オススメは,次の3点です.

第1位: 「約束のネバーランド」 白井カイウ(原作),出水ぽすか(画)
第2位: 「黒子のバスケ」 藤巻忠俊
第3位: 「薬屋のひとりごと」 日向夏(原作),倉田三ノ路(画)

大量の漫画の一部
左: 実家にある小林コレクション.専用書棚は3つもある.
右: 最近買った漫画本の数々.もう下宿に入り切らない.

(田村)ここまでのコレクターは,研究者の素質がありますよ.徹底した調査や保存癖は,関連文献を調べたり,実験結果をきちんと分析・整理する能力と共通するものがあると思います.食い散らかしたり,飽きっぽい人間は向いていませんね.漫画ばかりでなく,本は読まないのですか?

 小説は読みませんね.文字だけだと,読むのが遅過ぎて,日を跨いでしまいます.そして,最後まで読めずに,諦めてしまいます.

(田村)ストーリーを楽しむだけなら,小説でなくても,映画でもアニメでも漫画でもいいかと思いますが,趣味でなくても本は沢山読んだ方がいいと思います.評論・エッセイでもいいし,社会問題を知るノンフィクションや科学系の啓蒙書も,理系人間の幅を拡げるのに必要です.何より,論文にも報告書には文章力は要るので,それを養うには優れた文章を沢山読むしかありません.

 では,そのように心がけます.漫画の早読みとはモードを変えて,文章修業にも励むようにします.

(田村)既に何度か海外留学しているようですが,その動機・意図や,得られたものを聞かせて下さい.

 1回生の時に大学が主催するIT研修に出かけ,2回生の春休みには2ヶ月間語学留学に出かけました.でも,立命館主催だとどうしても日本人ばかりで,語学の上達に繋がらないので,自分で学校を探して,飛行機の手配も入学手続きも自分1人でやりました.
 カナダやニュージーランドだと日本人が多いので,余り日本人が行かないマルタ共和国にしました.地中海にある島で,シチリア島の南にあるのでイタリアの一部と思っている人が多いようですが,れっきとした独立国です.小さな島なので,人口は40万人程度で,町は観光客だらけですが,公用語はマルタ語と英語です.勿論,マルタ語を習いにいったのではなく,英語の語学学校に通ったのです.ホームステイ先の家族はマルタ語を話していましたが….
 この学校では,自分のような大学生は少なく,仕事を辞めて,キャリアアップのためにやって来た人がほとんどでした.フランス人と友達になって,人生観も開けました.店員さんと仲良くなって,ご飯をおごってもらったこともあります.

留学の様子
留学の様子

さすが風光明媚なマルタ島.英語も公用語の1つ

(田村)活動的で,意識も高いですね.元々英語が好きで,得意だったのですか?

 これもその逆で,むしろ英語コンプレックスでした.叔母も姉もオーストラリア人と結婚していて,従姉はハーフで殆ど英語しか話しません.
 大学に入る前も何度か尋ねて行っていたので,自分では英語は得意だと思っていたのです.ところが,入学後,英語での授業を受講したら,周りは帰国子女や留学生ばかりで,自分の語学力のなさを痛感しました.好きだったからでなく,危機感から海外で語学学校に通う気になったのです.
 姉は厳しくて,遊びに行っても,英語で会話することを強要されます.英語力を鍛えるためと称して,オーストラリア人の旦那さんと2人きりにされたこともあります(笑).

(田村)その環境は少し恵まれていますね.英語力は研究者としては必須で,社会に出てからも語学力がある方が有利なので,ますます磨いて下さい.でも,語学学校の数ヶ月では大して上達しないので,院進するからには,どんどん国際会議で発表するようになり,研究機関に海外留学すべきです.修士の間に研究留学した先輩もいますよ.

 そんなことが出来るのですか? 留年はしたくないし,どうやって留学先を探していいのかも分からないし…….

(田村)それは,我々と交流のある海外の研究室に行くのです.そこでやった研究も修士論文の一部だから,うまく大学院授業の単位を取れば,留年せずに済みます.
 2011年度のVoice欄の菊池佳保理さん,2013年度のLab. Life欄の高橋藍さんのページを見れば,海外滞在のことが載っていますよ.そう言えば,2人とも女性だったな.女性の方が活動的なのかな? 博士過程を出た一刈君,大槻さん,森君の3人は,学位取得後,3年間のポスドク雇用期間の2年目を海外で過しています.

 研究をしっかりやると,そういう道も拓けるんですね.私もそれを目指したいところですが,この新型コロナの影響下では,それも叶いません。この秋に初めて学会発表する予定ですが,それもオンラインでの電子的な発表になりそうです.

(田村)先ほど,4回生時代は先輩たちの指導を受けて,自分も成長できたと言っていましたが,その内容をもう少し詳しく聴かせて下さい.

 GW明けのグループ配属では,Gr.4になりました.初めて英語論文を読んで,その内容の発表を競う「B4チャレンジ」では,M2の廣さん(木村研・廣大地)の徹底指導を受けました.論文の選択から,読み方,まとめ方,プレゼン資料の作り方,発表の仕方まで,熱心に指導して頂きました.就活中だというのに.Skypeで日付が変わった後の深夜まで,やりとりして下さいました.

(田村)熱血漢の廣君らしいな.この時期,彼は就活が上手く行かなかったから,案外,逃避して,小林さん指導に熱中していたのかも(笑).7月にようやく内々定は1つあったけれど,満足していなかったので,8月下旬から私が直接就活指導して,一からやり直し,しっかりしたメーカーに就職させました.

 私が廣さんにお世話になった分,田村先生が埋め合わせして下さったのですね.それは,それは…(笑).
 卒論では,M1の松田さん(木村研・松田あゆみ)に指導して頂きました.途中から,坂さん(木村研・M1坂海輝)も加わって下さいました.実験計画の立て方,実験結果の分析,卒論としてのまとめ方も綿密にチェックして下さいました.自分1人で考えていると,独りよがりになってしまうのを,客観的に見るべきこと,他人の意見も聞くことの大切さを教わった気がします.こういう時に,女性の先輩だと話しやすいですね.私もそうなりたいと思います.
 そして,この春,院生としての研究テーマを決める際には,木村先生がかなり真剣に指導して下さいました.日頃お世話になる松室先生(木村研・特任助教 松室美紀)の他に,龍谷大に移られた橋口先生(元木村研・特任助教 橋口哲志;現在,龍谷大学理工学部),OBで博士の森さん(木村研・博士課程後期課程修了 森尚平,現在,オーストリア・Graz工科大学)にまで召集をかけて下さって,Zoomでの電子会合を開きました.私の納得が行くまで,4対1で長時間議論して下さいました.おかげで,研究テーマを客観的に眺めることができました.

(田村)おー,それは凄いメンバーだ.小林さんはエネルギッシュで,猪突猛進に進めるから,ねじ伏せるのにも4人がかりだった訳だ(笑). なかなかそこまで指導してもらえることは珍しいから,それは良い経験でしたね.修士論文を終える頃には,どういう成果が得られるのか楽しみにしています.

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[2021年6月取材分]

(田村) 早いもので,もう1年経ちましたね.コロナ禍は収まるどころか,ますます酷くなっていますね.少し追加インタビューさせて下さい.まずは,最大の趣味の漫画本の話題からでしょうか.収集癖は相変わらずですか?

 4月に実家に帰った時に数えたら,両方合わせて4300冊に達していました.でも,ペースはかなり落ちたんですよ.やはり研究が忙しく,時間がないからです.息抜きには読みたくなるので,今は週1〜2冊買う程度です.

(田村) それじゃ,年100冊も増えないじゃないですか.オススメ Best 3は変わりましたか?

 それじゃ,最新のオススメを挙げておきます.以下の3点です.

    第1位:「Dr.STONE」 稲垣理一郎(原作),Boichi(画)
    第2位:「キングダム」 原泰久
    第3位:「魔入りました!入間くん」 西修

(田村) 昨年は,先生や先輩たちの指導を受けながら研究を進めたことを語っていましたが,この1年では何か大きく変わりましたか?

 皆さんが語っておられたことですが,学部生の間はお世話になる一方で,院生になると完全に立場が逆転します.2月からのジュベナイル・プロジェクトも,GW明けの4回生のGr.配属後も,下級生の指導側に回ります.M1は,授業やTAの合間に,自分の研究実験も下級生指導もするので,圧倒的に忙しくなりました.
 私の所属するGr.4の場合は,他の学生に被験者になってもらい,客観的な有意差があるかを心理実験することが多く,学年間の交流も多いです.お互い様で,私も他の実験の被験者になります.実験はオンラインでやる訳には行かず,実施日の入構人数を調整して,効率よく実験を進める苦労がありました.

(田村) それで漫画を読むペースが落ちた訳だ(笑).海外留学したがっていましたが,コロナ禍で留学どころか,海外の学会参加もできませんでしたね.国内では発表したのですか?

 ハイ,昨年9月の日本認知科学会の大会で発表しました.でも,コロナのせいで,物理的な参加や発表はありませんでした.論文原稿はSlackで投稿しておき,3日間の開催期間中に,30分間のZoomセッションを開き,そこで討論するという形式でした.有意義なコメントがもらえましたが,やっぱり会場に行って,聴衆の前で話すという臨場感や緊張感を味わいたかったです.

(田村) 既に就職先は決まり,就活を終えたようですね.ゲーム会社も沢山受けていたようですが,そちらも合格したのかな?

 残念ながら,そちらは全滅でした.さほどゲームは好きな方ではないのですが,エンタテインメント関係となると,やはりゲーム業界かなと思っていくつか受けました.ゲーム会社は倍率が高く,ゲームへの情熱を尋ねられたら勝てないなと思ったのですが,そういう質疑はありませんでした.卒論やこれからの修論テーマに関して聞かれることも少なく,プログラミングや一般的な技術関連の質問が多かったです.

(田村) 倍率が高そうに見えるのは,やたらゲーム好きが多いからですよ.ゲーム会社の就活でゲーム愛を語っても,何の役にも立ちません.ゲーム会社にとって,そういう輩は商品を買ってくれる顧客対象です.社員にしたいのは,ひたすらプログラミングかモデリングをやってくれる単純労働者です(笑).それは極論としても,自分がどんなゲームを作りたいかをアピールするのではなく,いまその業界や,その会社がどんな人材を求めているのか,その会社に就職した先輩たちにコンタクトして,自分が求められる類いの技術者なのかを考えるべきでしたね.
 合格した凸版印刷に対しては,それをやったのですか?

 いや,そういう発想はなくて,ただただESを一生懸命埋めるのと,面接対策をどうすべきかばかりを考えていました.
 凸版印刷の場合は,同じ研究Gr.で1年先輩の松田あゆみさん(木村研15期生)が昨年合格され,4月に入社されたので,コンタクトをとったら,ずっと先輩の濱本有紀さん(田村研6期生)を紹介して下さいました.濱本さんが,袈裟丸ありささん(木村研12期生),酒井麻佑さん(木村研16期生)に声をかけて.女性3人でZoom会議を開いて下さり,社内状況や面接対策を教えて下さったのです.

(田村) そりゃ,強力だわ.それで内々定を得られない方がおかしいわ(笑).濱本さんは社内でも相当発言力がある立場で,表には出ない形で,かなり社内の根回しもしてくれたのだと想像します.実は,昨年,松田さんの就活指導した際に,私が濱本さんに連絡を取り,彼女の部署に入れるよう工作したのです.
 就活というのは,単に学力や情熱だけでなく,そういう先輩とのコネクションも実力の内です.過去の就職実績が良く,2研究室合同であることもRM2Cの強みなのです.これは新卒の就職だけでなく,将来,転職を考えた時にも同じことが言えます.在学中の指導関係だけでなく,同窓会での同業他社との情報交換,異業種との提携など,先輩後輩の関係は大切なのです.

 よーく,分かりました.漫画ばかり読んでいないで,しっかり研究し,RM2Cのレガシーを大切にします(笑).