Lab. Life

○夏目 達也(なつめ たつや)さん
 【現在,修士1回生,静岡県立浜松北高校出身】

―― 研究室配属後,最も印象的だった1週間を教えて下さい.

 別ページの若林さんよりは少し後の週で,卒論発表前後の1週間です.4回生だったので,後輩指導はないのですが,まさに自分自身の卒論を仕上げて発表した直後に,学会発表の原稿執筆に取りかかったので,大学入学後で一番多忙な週でした.ずっと思い出に残る週です.
 卒論提出の締切は2月1日の17時だったのですが,かつてのように紙の卒業論文を事務室に提出するのではなく,manaba+Rに電子提出する方式でした.何度でも修正できるので約1週間前には第1稿をアップロードしていましたが,締切前の土日には何度も読み直して修正したり,発表スライドの手直しもしていました.研究室内で他の学生の発表練習を聴いたり,先輩の修論公聴会にも参加したりするので,それだけでも時間がとられるので,日頃の研究室生活とは違う非日常のシーズンと言えますね.

夏目 達也 さん
 

 学会発表は,私の卒論研究そのものではなく,その前提となる先輩(RM研14期生 内村裕也さん)のアイジェスチャの基本的な研究です.内村さんが修論内容を対外発表されていなかったので,それを発表しておかないと,それを継いだ私の研究成果を発表する訳に行かないというので,私が内村さんの研究実験内容を整理して論文投稿することになったのです.
 卒論の発表練習と同時期に学会論文の構成も考えなければならないし,時間に追われ落ち着かない日々でした.その際には,「今一番優先しなければいけないことは何なのか」と,タスクに優先順位を付けることを意識しました.卒論発表が終わった夜から,ひたすら学会の原稿執筆に取り組みました.学会原稿は卒論と違ってページ数制限があったため,執筆の際には,短い文章でいかに要点を上手く伝えることができるかということを意識していました.
 先生方にお見せできる第1稿を書き上げるまでが大変でしたが,それに比べると実際の学会発表前の準備の方が余裕がありました.

1週間のスケジュール

―― その学会発表で,賞を獲られたそうですね.

 はい.3月15日に情報処理学会第192回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会で発表し,「学生奨励賞」を頂きました.時節柄,オンライン開催で,少し気は楽だったのですが,それでも結構緊張しました.今回,このような賞を受賞することができたのは,原稿を何度も添削してくださった先輩や,発表練習の際に助言をくださった先生方のおかげです.学会では,他大学の学生の発表を聴き,とてもよい刺激を受け,より研究に対する意識が高まりました.
 この次は自分自身の研究成果を発表したいです.

筋電位計測を用いたアイジェスチャ認識

筋電位計測を用いたアイジェスチャ認識

見事「学生奨励賞」を受賞

見事「学生奨励賞」を受賞

―― そういう特別な時期は別として,普段の時期の休日の過ごし方を教えて下さい.コロナ前と現在とでは,かなり状況は違うかもしれませんが.

 私の場合,あまり変わらない気がします.普段は週末に研究室には行きません.バイトはしていないので,自宅で過ごすことがほとんどです.読書とかゲームをするとか,あり来たりの趣味のせいもあります.ジムに通ったり,友人たちとカラオケに行くこともあるのですが,さすがにカラオケは今も自粛しているので,その意味ではコロナの影響もありますね.