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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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可愛いテディベア主演なのに,何とR15+指定 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CG製のトラの次は,ほぼ全編CGで描かれたクマの登場だ。生きている動物の熊をCGで描写したのではない。クマはクマでも,テディベア,縫いぐるみ人形のクマである。いや,ある意味で生きているというべきか。友達のいない孤独な少年ジョンの願いが叶って奇蹟が起こり,クリスマス・プレゼントにもらったテディベアに命が宿る。それが,単に生きているだけでなく,言葉を話し,歌ったり,踊ったりまでする。それじゃ,人形のクマであっても,CGでなければ描けないだろう。これが,ジョンの終生の親友となる「テッド」である。 こう書くと,いかにもディズニー流の奇想天外かつ楽しい現代のお伽話を想像するが,本作はユニバーサル作品だった。いや,ユニバーサルだって大いに納得できる。ユニバーサル映画といえば,あの『E. T.』(82)がそうだったし,最近では『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』(11年7月号) 『イースターラビットのキャンディ工場』(同8月号)等,CG多用のファミリー映画をかなり製作している。しっかりデザインした可愛いキャラがヒットすれば,テーマパークの人気アトラクションにできるし,グッズだってどっさり売れる。本作は,米国では昨年7月の公開で,興収2億ドル以上の大ヒットとなり,ユニバーサル商法は大成功のようだ。 ところが,1点どうも理解できなかったことがある。この映画はR15+(15歳以上しか観られない成人映画)指定だという。クマちゃんが出て来るファミリー映画が,何で成人映画なんだ? マスコミ用のプレスシートだって,テッドの頭部を形どった可愛い印刷物(写真1)だというのに,何かの間違いではないのか??? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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映画が進行するにつれ,その謎は解けた。8歳のジョンの祈りが通じて,テッドに魂が吹き込まれる時代までは確かにファンタジーだった。テッドの声も,可愛い少年の声だった。ところが,物語は一転27年後の世界になり,ジョンは35歳のさえない中年男(マーク・ウォールバーグ)になっていた。テッドは人形だから背格好は同じながら,毛並みは薄汚れていて,声は下品な中年オヤジそのものだ。煙草は吸うし,酒も飲む。若い女性に色目を使い,セリフは下ネタ満載である。露骨なセックスシーン,暴力シーンは出て来ないが,英語として相当危ないスラングだらけなのだろう。なるほど,可愛いクマがオヤジキャラに変身するという,意外性ゆえの人気だったのか。ちなみに,製作・監督・脚本は,アニメーター兼コメディアンのセス・マクファーレンで,中年テッドの声も彼自身が演じている。 以下,CG/VFXを含む見どころと感想である。 ■ CG/VFXの主担当はTippett Studio。元アニメーターのフィル・テペット氏が興した会社であり,キャラクターのデザインや動きの振り付けを得意としている。本作の担当には打ってつけだ。ほぼ全編に渡って登場するテッドの9割以上はCG製のようだ。一部は本物のテディベアであっても,全く区別できない。上述のトラよりは描きやすく,後述の飛行船よりも難しいと言えるが,分量的には相当な量である(写真2)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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写真2 さして難しい合成対象ではないが,全編では相当な分量 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ 人形のクマを描くこと自体は,最近のCG技術ならさほど難しい対象ではないが,テッドが就活時に着る洋服の動き(写真3),水に濡れた様子など(写真4)も,しっかりとレンダリングされている。テッドは喜怒哀楽をストレートに出すが,目や鼻は動かないから,眉毛と口の動きだけで巧みに感情を出させている(写真5)。各場面の照明に応じた陰影表現も上出来である(写真6)。 ■ 中年テッドのセリフや声が決まっていたのに対して,不満が残ったのは,27年後のジョンのキャスティングだ。『ザ・ファイター』(10)で熱演したM・ウォールバーグでは,怠惰で優柔不断なダメ男には見えない。ここは絶対にアダム・サンドラーの方が適役だったと思うし,トビー・マグワイアやサイモン・ペッグでも良かったかなと感じた。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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