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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ヴァチカンを舞台に格調高い,緊迫感溢れる娯楽大作 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3年前に公開された話題作『ダ・ヴィンチ・コード』(06年6&7月号)の続編という触れ込みである。ダン・ブラウンの原作小説自体は本作が先に執筆されているが,矛盾はない。前作は,ルーブル美術館とパリ近郊や英国の教会が舞台で,ダ・ヴィンチの名画に隠されたキリストの末裔を巡る謎に,秘密結社フリーメイソンが暗躍する。本作では,ヴァチカンのローマ教皇庁とローマ市内が舞台で,秘密結社イルミナティが仕掛けた陰謀にヴァチカン崩壊の危機が迫る。冒頭の衝撃的な殺人事件,キリスト教文化に秘められた暗号解読,観光ガイドを兼ねての歴史的スポット巡りという構図は,まさに相似形だ。監督のロン・ハワード,宗教象徴学者ロバート・ラングドンを演じるトム・ハンクスも続投である。 |
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■ 前作ではルーブル美術館内部の徹底した撮影が許可されたが,サンタンジェロ城でたった二晩の撮影が許されただけだという。よって,ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂もシスティナ礼拝堂も大規模セットとVFXによる再現である。ローマ市内4ヶ所の教会内部もしかりだ(写真2)。壁面の装飾から数々の彫像に至るまで,よくぞここまでの再現に挑戦したものだと感心する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ 屋内だけではない。サン・ピエトロ広場もベルヴェデーレの中庭も,そ して四大河の噴水広場をはじめとする市内各所もセットだという。広場を 埋め尽くす群衆(写真3)やヘリの離着陸(写真4)がこんな風に実現でき る訳ないから,少し考えればCG/VFXの産物だと分かるはずだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ CERN内部の場面では,反物質を生成する装置や保存容器をどう描写するのか気になったが,まずまず無難な表現だった(写真5)。原作に登場する超音速ジェット機はどんな形で描かれるのかも楽しみだったが,荒唐無稽すぎたためか割愛されていた。それは止むを得ないとしても,個性的なコーラー所長がこの映画に登場しないのは少し残念だ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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写真5 反物質の生成装置(左)と保管容器(右)。この爆発が物語の鍵となる。 |
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■ まさか反物質爆弾が爆発数秒前で解除されるなどという単純な結末は誰も予想しないだろう。となると,その爆発の模様がどう描かれるかが興味の的だ。ヘリの急上昇,猛烈な爆風,焼身自殺のシーン等は,さすがCG/VFXの威力だと感じさせるシーンの連続だった。 ■ インビジブル・ショット中心のVFXの主担当は,英国のDouble Negative社だ。観ている途中でそう確信した。何故かと問われてもその理由は明確に言えないが,同社特有のテイストを感じたからだろうか。随所で緊迫感を高める音楽も,ハンス・ジマーだとすぐ分かった。エンドロールに流れるメロディも,この映画を象徴するかのような威厳が感じられた。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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