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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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この桁外れの面白さは,新春初笑いに最適 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
香港一の,いやアジア一のエンターテイナーと言えば,今や『少林サッカー』(01)のチャウ・シンチーだ。その彼が監督・脚本・主演する新作がこの『カンフーハッスル』である。原題は『功夫』で,今回はスポーツには関係なく,純粋にカンフーの達人たちの戦いを描いている。「これが,史上最強のありえねー戦いだ!!」というからには,ま,ブレイクした『少林サッカー』ほどの面白さは望まないが,そこそこ期待に応えてくれると予想したのだが,これはものの見事に外れた。 中国では2004年12月23日の公開,日本では異例の元旦公開という珍しい形だが,それに見合うだけのパワーに溢れている。痛快無比,抱腹絶倒,いや面白い。『少林サッカー』の比ではない。このハチャメチャ加減は,正月初笑いに最適だ。最大級の賞讃を送っておこう。 ハリウッド映画にも大きな影響を与えたカンフーやワイヤーアクションの使い方も本格的だが,前作にも増してCG/VFXの利用もハンパではない。凄まじいというか,呆れ返るというか,映画を面白くするために使うという鉄則は鉄則以上の存在に昇華し,神話域に属する効果すら生んでいる(ちょっと褒め過ぎか?)。 とにかく奇抜で笑いを誘うシーンの連続で,それはほぼすべてCG表現のなせる技だ。写真1や写真2に示したのはほんの一例で,これは実写かCG映像かどちらだろと見まごうシーンは,まず間違いなくCGで加工してあると考えて良い。技術的にはそう高度な使い方ではないのだが,多少の荒削りはこの映画のテンポとノリで押し切ってしまう。 |
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舞台は,文化大革命前の渾沌とした時代の中国で,冷酷無比なギャング団「斧頭会」が街を仕切っていた。その一員として出世しようとするチンピラのシン(チャウ・シンチー)が,貧民地区の「豚小屋砦」なるアパートで住民たちと騒動を起こすが,善良な住民の中にはとてつもなく強いカンフーの達人たちが住んでいた…。というのがこの映画の設定だ。 豚小屋砦の汚さと庶民ぶりの描写が凄まじい。いかにもアジア的で,これは西洋にはないおかしさだ。斧頭会の悪に立ち向かう三職人のカンフーが,実にカッコいい。この時点で,蛇に噛まれたタラコ唇,空から降ってくる人,しなる竹,筋肉もりもり…とVFX満載だ。このヒーローたちを古琴の波動拳を操る演奏家が逆襲するが,琴から飛び出す様々な武器が奇抜で,極め付きは『ハムナプトラ』や『ロード・オブ・ザ・リング』を彷彿とさせる兵士群だ。斧頭会との格闘(写真3)は『マトリックス リローデッド』を意識したもので,他にも様々な映画のパロディがあるのだろうなと感じるが,一々そんなことを気にしている余裕はない。 遂にこの悪に庶民は屈したかと思いきや,冷酷非道に見えた家主夫婦が実は無敵の達人であった。家主・夫の太極拳も渋いが,28年ぶりに映画界に復帰したベテラン女優ユン・チウ演じる家主・妻の「獅子の咆哮」がスゴイ。この夫婦が究極かと思えば,それをさらに上回る狂気の殺人鬼・火雲邪神が登場する…といった具合に,カンフーの達人ぶりもVFXも荒唐無稽さもエスカレートする。その盛り上げ方が実に心憎い。 唯一,主人公のシンだけが何故か冴えない。自分で脚本を書いておいて,今回は脇役の傍観者で終る気か? そんな訳はねぇだろ,ありえねー,と思ったら予定通りエスカレートした先が待ち受けていた。超弩級の達人が用意されていたのだ。あっという間の怒濤の99分だ。自作とはいえ,こんなにいい役をやってこの監督はずるい(写真4)。なるほど,アジアNo.1のエンターテイナーだ。この監督の映画は,きっとまた観てしまうだろう。 |
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騒ぐだけ騒いでおいて,ほのぼのとしたエンディングも上手い。『ネバーランド』とはまるで映画の質は違うが,どちらもオススメだ。ただし,この2本を1日で観ない方がいい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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