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『マトリックス レボリューションズ』  
映画は不評だったが,特典映像は沢山入っていて評価できる。DVDでは少し巻き返そうとの魂胆かも知れないが,こういう記録を残すのは業界にはプラスだ。
「CGレボリューション」は,この映画のVFXの基本姿勢がよく分かる。大予算,大セット,人が操縦するロボットのメイキングが詳しい。PreVizはハイレベルで,役に立つ。センティネルやマシン・シティのデザインも結構充実している。
「スーパー・バーリー・ブロウル」(約6分)は雨中のシーンから始まる最終対決のマルチアングル映像で。絵コンテと撮影シーンと最終映像の比較で映像関係者なら一見の価値あり。「ダブル・エージェント・スミス」(約7分)は,CGでないスミスの人形作りの解説で,全身人形も顔だけマスクの場合もあり。後ろ1列が前2列の人形を動かしている。面白い。「ネオ・リアリズム」(約12分)はマシンガン撮影を含むこのシリーズのVFXの集大成的解説だ。3作分まとめて見られるのがいい。前作の分までカバーしている。「スーパー・ビッグ・ミニチュア」(約9分)も大型模型制作のSFX解説として見どころ多い。大型製作費をかけられた映画ならではの価値ある記録だ。
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『ラスト サムライ』
特典映像2時間弱の中に視覚効果に関する解説はない.この映画では視覚効果重要視されてなかったので予想通りだが.「サムライ時代の再現」「サムライの衣装」「帝国陸軍の訓練」等,かなりの時代考証を行なっている。明治初期の日本的風景の設定,衣装・甲冑,銃器・刀槍の制作過程が良く分かる.ただし,撮影の回顧は監督とトム・クルーズの話ばかりで,渡辺謙,真田広之,小雪らの出番はない.これだけ日本を正面から取り上げた作品なら,彼らの語りも聞きたかったところだ. |
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『シービスケット』 
Disc2には特典映像が1時間半もあるが,ディジタルVFXに関するものはなかった。ただし,メイキング(約15分)の競馬の撮影シーンは見ものだ。木馬風の駆動装置に乗っての撮影なども登場して面白い。
14.5分と45分のドキュメンタリー映像があり,映画のシーンと当時のフィルムを上手くミックスさせている。ウォーアドミラル号とのマッチレースが,いかに忠実にこの映画の中で再現されていたかは,競馬ファンでなくても興味深いだろう。
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