○岡本 夏実（おかもと なつみ）さん
［現在，修士1回生．滋賀県・石山高校出身］

　―― この研究室に決めた動機は何ですか？

　1年生の後期にどんな研究室があるのだろうと思って各研究室のホームページを見ていた時に，田村先生と運命の出会いを果たしました（笑）．私は『ロード・オブ・ザ・リング』のCGを使った映像に影響を受けてこの学科に入学したので，CGを扱って映像を作る研究室に所属したいと決めていました．
　運命だと思った決め手は，先生がSFXの映画評論家をしておられてそのページがあった上に，研究室HPにMRという私が知らなかった技術が書かれていたことでした．MRはCGを使った技術だったので，すぐに興味が沸きました．映画好きの先輩も多いし，映画そのものが研究テーマに直結しているというので，絶対この研究室に行こうと思ったのです．
　いまは毎月，先生の映画評論ページ作成のお手伝いをしています．誰よりも先に読めて，楽しいですよ．

　―― 現在は，朱雀キャンパス通いだそうですが，朱雀は如何ですか？

　私の所属するグループ(G2)だけは，朱雀キャンパスが本拠地になり，BKCにはゼミと授業の時だけ通っています．往き帰りに京都駅を経由できるので，BKCの時と比べて楽しくなりました．駅からは近いし，建物はピカピカで豪華だし，年中冷暖房は入れられるし，いいですよー．私はお弁当ですが，食事も待たずに買えるので皆さん喜んでいます．
　映像学部の大島先生も時々来られるので，先生からCGの技術やノウハウをいっぱい吸収できるという利点もあります．駅前のシネコンも近いし，大きなスクリーンでHD映像が見られる試写室もあるので，G２は皆で連日映画漬けになっています．それが卒論や修論のテーマになるなんて，得ですよね（笑）．卒論の内容は，3月に名古屋で学会発表しました．

　―― 東映撮影所や映画村にも頻繁に行くそうですね．

　もう4，5回は行っていますね．「科捜研の女」というテレビ番組のリハーサル現場では，主演の沢口靖子さんを生で見られたのは感動ものでした．映画村を背景にしたMR-PreViz撮影では町娘役の扮装をさせてもらったし，今年2月に本物の俳優さんを使っての本番撮影も経験したんですよ．日本一の斬られ役として有名な「福本清三さん」です．トム・クルーズの『ラスト サムライ』にも出演しておられた俳優さんです．
　その他，東京のモーションキャプチャ・スタジオで，アクション俳優の動きのデータ収録も体験して来ました．

映画村をバックに町娘を熱演．次は『水戸黄門』に出演か？ 左（赤い着物）は同級生の杉澤妙子さん．男装の町人は森本紗香さん．

　―― 今後も映画業界の人と交流できるんですか？

　ええ，そうみたいです．楽しみです．役得です．

撮影終了後の記念撮影．一番右が福本さん，右から3人目が斎藤監督．

　―― じゃ，そこで女優になりませんかと，スカウトされたらどうしますか？ 岡本さんは，長身でスタイルもいいから，立命館のニコール・キッドマン，第2の小雪として売り出したりして（笑）．

　（ぽっと赤くなりながら）……．

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