Lab. Life

○若林 優(わかばやし すぐる)さん
 【現在,修士2回生.本田技研工業に就職内定,立命館宇治高校出身】

[注]昨年も今年もコロナ禍の非常事態が続いているので,現在の研究室生活は参考になりません.このため,前半ではコロナ騒動が始まる前の4回生時のインタビューをそのまま掲載します.パンデミック終息後の4回生の典型的研究室生活はこの形に戻ると思われるからです.また新たに,自分の授業受講と研究実験と後輩の指導が重なる時期の様子を後半に加えました.

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[2019年5月 4回生時のインタビュー内容]

―― 研究室での1週間の過ごし方を教えて下さい

 卒業研究以外にもう単位は取れているので,基本的に毎日研究室に来て活動をしています.ゼミと所属するグループのミーティングが各々週1であります.研究室のイベント係に選ばれたので,その打ち合せ会が時々あります.それ以外は時間の使い方は自由で,自分のペースで進めています.
 表を見ると「研究」と「論文読み」がほぼ半分ずつですね.「研究」と書いたのは,Gr.配属直後の4回生に与えられた「課題」に取り組んでいる時間で,今後の研究に必要な知識を習得するためのものです.この他に「B4チャレンジ」という,研究論文を読んで,その内容を発表するコンテストがあるので,そのために慣れない論文読みに励んでいます.

若林 優 さん

○「4回生春学期の1週間(コロナ騒動がない頃)」

1週間のスケジュール

―― 趣味は何ですか?

 趣味は音楽です.音楽は聴くのも好きですし,空いた時間にギターを弾いていることが多いです.iPhoneとイヤホンは通学中の必須アイテムで,電車の中で音楽を聴いていないと,退屈でそわそわしてしまうほどの依存ぶりです.よく聴くアーティストはNulbarichやKingGnuなどです.最近どんどん知名度が上がってきているアーティストなので,要チェックです.ギターは高校3年生の冬から始めました.高校の部活を引退し,空いた時間で何か趣味をと思った時に,父が持っていたギターを見つけ,譲ってもらいました.幅広い曲が弾けるように,日々練習中です.また最近は,同じ研究室の友達にもギターを始めようと誘っているところです.

―― 休日の過ごし方を教えて下さい

 休日は友達と好きなアーティストのライブを見に行ったり,アルバイトをしています.趣味に一日中時間を使うこともあります.また,長袖シャツが大好きなので(長袖がポイントです!),色々なショッピングサイトを眺めて,気に入ったシャツがないか探しています.持っているシャツに合うようなハンガーラックを作るほどのシャツ好きです.

愛用のギター

愛用のギター

参加したライブ

参加したライブ

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[2021年1月の最多忙期を振り返る]

 院生の授業,後輩の卒論指導,屋外での実験が重なり,大学に入ってから最も多忙な時期でした.こんなことが絶えずある訳ではありません.
  M1の秋学期の最終週で,水曜日の授業は15週分の成果報告会でした.プログラムの仕上げや発表資料,レポート作成など,準備に時間がかかりました.後輩指導は,卒論提出直前で,プログラムの確認,論文添削,発表資料添削などを行ないました.
  屋外での実験は,企業との共同研究の一部で,Gr.1のITS班として「けいはんな学研都市」まで出かけて行なうものです.日程調整の都合で,この週にぶつかってしまったのです.自分自身の研究は,その残った時間で進める必要がありました.わずかな時間を有効利用することが実践でき,とても充実した1週間でした.

○「若林さんの最繁忙の1週間」

1週間のスケジュール

―― 屋外実験のことを詳しく教えてください

 柴田研はモバイルコンピューティング研究室で,以前は携帯電話でのAR/MRが中心だったのですが,「モバイル」を広く解釈し,Gr.1では自動車社会の未来を考えるITS(Intelligent Transport System)を主対象とするように舵を切りました.まずは,車車間通信や路車間通信を利用し,DR(隠消現実感)技術による安全運転支援システムの研究開発を行なっています.
 当初は研究室単独でBKCの外周道路を使った実験だったのですが,NTTドコモとの共同研究が始まり,同社の5G環境やドコモオープンイノベーションクラウド®を用いて,システムや通信方式の性能評価を行う実験を行なっています.このため学研都市にある「けいはんなオープンイノベーションセンター (KICK)」まで出かける必要があったのです.
 現地に向かう前日までに,必要機材の確認と搭載,システムが正常動作するかのプログラム点検,実験当日の手順とスケジュール確認を綿密に行ないました.
 金曜日の実験当日は我々の実車輌をKICKに持ち込んでの実験でした.まだ車を走行させての実験ではなく,2台の車を停めた状態で車車間での高速映像通信を試しました.残念ながら,期待通りの結果が得られませんでした.死角領域の可視化がうまく行かなかったのです.
 このため,予備日の月曜日までに原因究明する必要があり,週末返上で,大学に出て来て問題解決を図りました.その結果,月曜日の再実験では満足な結果を得ることができました.

実験風景
実験風景

KICKでの実験風景.車輌のルーフ上にあるのがLiDAR.
(左)準備中.(右)マスク姿で結果を点検する柴田先生.
 前方のワゴンはレンタカーで,後方は柴田先生のお父さんの車.
(さすがに,ご自慢の新車GT-Rは使わなかった!)